ごあいさつ
新宮高校のホームページをご覧くださり、ありがとうございます。
本校は、明治34年(西暦1901年)に開校し、旧制新宮中学校、旧制新宮工業学校、旧制新宮高等女学校から数えると創立123年目を迎えています。卒業生は、4万人超となり、戦後の学制改革で新宮高等学校となってからも76年を迎える地域の伝統校です。本県の新宮・東牟婁地方において長きにわたり地域の教育や文化の中心として位置づけられており、戦前は当地方の最高学府の意味を込めて「熊野大学」とも呼ばれていました。
輩出した卒業生の中には、電波天文学の開拓者 畑中武夫 博士、望郷の詩人 佐藤春夫 氏や芥川賞作家 中上健次 氏、日象画の先駆者 村井正誠 氏、大相撲の 久島海啓太 関、プロ野球選手の 前岡勤也 投手や 藪恵壹 投手、山崎慎太郎 投手、帝京大学ラグビー部の 岩出雅之 監督等がいます。政治・経済、医療、科学技術、教育、芸術・文化、スポーツ等さまざまな分野で、本県のみならず、日本さらには世界を舞台に活躍されています。
本校は、新宮市のシンボル神倉山の麓、磐盾山下に位置し、約50,000uの広大で緑豊かな敷地の中にあります。約40,000冊の蔵書を誇る図書館、最新の機器が整備された情報処理教室、宿泊・課外活動棟として利用できる「彩雲館」、体育館や武道館など充実した施設設備を有しています。
校訓は、「質実剛健」です。これは、「飾り気がなく、まじめで強くしっかりしていること」という意味です。「強く」というのは、決して屈強な体だけをいうのではなく、相手をいたわれる優しさも併せ持つことを表しています。こうした生徒をはぐくむため、教職員は、情熱を持って生徒の自律を促し、成長をしっかりと支える教育活動を行っています。
全日制課程では、生徒一人一人の学力の伸長を図り、それぞれの進路希望を叶えられるよう取り組んでいます。令和4年度から文部科学省の普通科改革の研究指定を受けており、探究的な学びを含めた学際的な学びの研究を行っています。令和5年度の新入生から、「総合的な探究の時間」に加えて「くまの学彩」という科目を設定しており、主体的に行動し、互いの意見を尊重したうえで議論するなどの活動ができます。また、放課後や長期休業等には補習を行い、確かな学力の定着をめざしています。学習環境については全HR教室にエアコンを設置し、季節にかかわらず、生徒が授業等に集中できるようにしています。
クラブ活動については、体育系が15クラブ、文化系が11クラブあり、多くの生徒が限られた時間の中で仲間とともに切磋琢磨し、日々技術や能力を高め合っています。その結果、全国大会や国体、近畿大会等にも多くの生徒が個人や団体で出場しています。中でも、レスリング部は県強化指定校に選ばれており、全国大会でも優秀な成績を上げています。
また、本校は定時制課程も併設しており、生徒一人一人の個性を生かす教育を実践し、社会で自立できるよう丁寧な指導・支援を行っています。3年間で卒業できる三修制のコースもあり、本校舎内に設置されている南紀高校新宮教室(通信制課程)での併修や資格取得等により単位を修得している生徒もいます。さらに、多様な生徒が在籍する中で、様々な体験をとおして社会性を身につけられるよう学校行事等を充実させながら教育活動を行っています。
結びに、生徒・保護者はもとより、地域からも一層信頼され、生徒に夢や希望を与えられる学舎となるよう、教職員とともに直向きに努力してまいります。本校のこれからの教育活動に、より一層のご理解とご協力を賜りますよう、よろしくお願いいたします。
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